Episode 4

実践エピソード4
〜コミュニケーションの取り方〜

コーチング★商店主専門コーチング




スタッフに対して、事細かに指示を出し、
手取り足取り、教育をしていったとしても、
なかなか、自分の思ったように
スタッフが動かない。

そういった経験を、お持ちではないですか?

でも、ある店では、店主が何も言わなくても
どんどん、スタッフが自ら仕事を見つけて、
やるべきこと以上のことまでやっている。


感じの良い接客。
きびきびした動き。
笑顔…


自分の店でやっていることと、どういう違いがあって
スタッフの行動の差になっているのか?

まず、最初に注目していただきたいことは、
コミュニケーションの取り方です。


スタッフとのコミュニケーションのことを話題にすると、

「スタッフとのコミュニケーションくらいは、
しっかり取っているよ!」と言われる方と、

「コミュニケーションを取るのって苦手なんだよなぁ〜」
と言われる方に分かれる場合が多いです。

さて、この「コミュニケーションを取る」とは、
どういうことを意味するのだと思いますか?



多くの方がイメージされることは…



業務の合い間や始業前や帰り際に交わされる
雑談のことと思われる場合があるようですが、
それは、アフター5でのコミュニケーションのことで、
今、お話していることとは違います。


アフター5のコミュニケーションを
どれだけしっかり取っても、
スタッフと仲良しになることはできても、
スタッフの業務遂行のクオリティーを
上げていくことはできません。


ここでいうコミュニケーションとは、
業務の中で行なわれていく
スタッフとのミーティングであったり
業務を遂行させるために行なわれていく
会話のことです。


職場で、業務についての話しをするとき、
あなたが話をしている時間と
スタッフが話しをしている時間は
どちらが、どれ位長いですか?

それを数値で表すと、何対何でしょうか?

もし、スタッフの話している割合が
5割を割り込むというのであれば、
少し、改善をする方がいいかもしれませんね。


どう改善するのかというと…

スタッフの話しを、きちんと聞く時間を
作るように改善していくんですね。


例えば、ミーティングでは、どうしても、
店主の一方的な話で終わってしまう場合が多くなっている。

これでは、人と人が時間を共有する意味がありませんよね。

ある、流通大手の会議では、
ダイレクトコミュニケーションが重要ということで、
毎週、全国から何百人という社員を本社に集めて
社長がお話をするということを行っていますが、
実態は、テレビモニターを使って、
社長の話しを一方的に聞かされるだけという話です。


これでは、せっかく、時間とお金を使って
全国から社員を集めたとしても何の意味もありません。
一方的に伝えるのであれば、
連絡ツールを使って伝達すれば済むはずですよね。

お互いに貴重な時間(コストも掛かっています)を費やして、
ミーティングを行なっているのですから、
効果的なコミュニケーションが取れるように
工夫をしていかないともったいないと思います。

人は、一方的に話しをされると、
次第に、話しを受け止めることができなくなってきます。

誰かの講義を長時間、聞いているのって、
辛くありませんか?

受講者参加型のワークショップとでは、
どちらが、参加していて気持ちが楽でしょうか?


職場でのミーティングも、
ワークショップ的な形で行なうことが望ましいのです。


ひとつのテーマをスタッフに投げかけたら、
そのテーマについて、スタッフがどう受け止めたのか
何を感じたのかを、聞き出す時間を
作るようにしてみてください。


コミュニケーションの取り方を変えていくと、
スタッフの動きが大きく変化してきますよ。






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