Episode 5

実践エピソード5
〜スタッフの気持ちを感じる〜

コーチング★商店主専門コーチング


以前、兵庫県の嬉野台生涯教育センターで行なわれた
冒険教育プログラムに参加したときのこと。

そのとき体験したプログラムは、
リーダーシップやチームワークを形成していく上で
大切なことを、野外の運動施設を使い、
体験を通して学んでいくという内容でした。

高さ10メートルのところに設置された
丸太を何も持たずに渡ったり、
ロッククライミングをやったりと、
結構ハードで、怖〜いワークを
たくさん体験してきました。


その中で、一番、心に残ったワークのことを
今回は、お伝えしようと思います。


そのワークは、10名ほどで一つのチームを作り、
参加メンバーが目隠しをしたまま、
チームリーダーの指示に従って動き、
ある決められた図形をロープを使って
作り上げていくというものでした。


目隠しをされているので、
周りから入ってくる情報は、
音と触感覚情報しかありません。

一人一人離れた場所に配置されているので、
目隠しをされていると、
暗闇に一人、置き去りにされている感じで
時間がたつにつれ、不安な感情が
芽生えてくるのを実感しました。


待たされること数分間、
やっと、自分にもリーダーからの指示がやってきました。

でも、その指示は、単に
「前に3歩、右に2歩動いて下さい」
というものだけで終わり、
結局、その数分後に図形が完成したらしく
ワークは終了してしまいました。


目的であった、図形の作成は上手く行ったのですが、
その図形を見ても、「ああ、できたのね…」
という気持ちにしかなれませんでした。

これは、お店の中のスタッフの気持ちに
通じるものがあるなぁ…


と、そのとき感じました。


お店の中で働いているスタッフは、
自分に与えられている仕事が、
お店のどういうことに役立っているのか、
何の意味があってこの仕事をしているのか
ということを分からずに、
淡々と仕事をこなしているという場合があります。


そうすると、与えられた仕事を達成したとしても、
「できた」という感情以上の思いは出てくることはありません。


私がかつて、婦人服のエリアマネージャーをしていた時、
予算を達成したことについて、店長だけが大喜びして
あとのスタッフはしらけている…
という光景を何度となく見たことがあります。


お店で行なわれていることの全体像や、
お店がどういう方向に向かっているのかの進路や
現状がどうなっているのかの情報が入ってこないと

先ほどの私のように
不安になったり、自分とは関係のない話だと思い
しらけてしまうことになってしまうのです。


そうならないために必要なことは、
スタッフにしっかりと情報を伝えるための
コミュニケーションを取る時間を作ることです。

あなたのお店のスタッフは、
目隠しをされた状態になっていませんか?





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