Episode 18

実践エピソード18
〜『不安』を失くす仕組み〜

コーチング★商店主専門コーチング


『スタッフのモチベーションを、どうやって上げればよいのか』

あなたは、このテーマで悩んだ経験はありますか?


先日、NHKの番組にゲストで登場された
住宅設備メーカーの社長さんの話に
このテーマの悩みを解決するヒントをみつけました。


その会社で取組んでいることは、とてもシンプルなことなのです。


それは、『不安』を失くす仕組みを持つということです。


前回、『行動できない人の多くは、
正しい行動のとり方を知らないので
行動することができないでいる』
ということをお伝えしました。


これは、正しく動くことができないことからくる
『不安』な気持ちが、行動することの阻害要因になり、
行動を起こすためのモチベーションが
上がらないということなのですが、

この会社では、行動を起こそうとしている人から
失敗することの『不安』を取り除くための仕組みを
会社のシステムとして構築しているということでした。


その仕組みとは、会社への貢献を称えて、
年1回、社長から贈られる『社長賞』と『大失敗賞』です。


優秀な社員に贈られる社長賞は、
多くの会社に、名前こそ違えど存在するでしょうが、
大きな失敗をしてしまった社員にも
賞を与えるということは、あまり聞いたことがありません。


この賞の意味は、
失敗することからも、大きな学びがある。
だから、失敗することは、何も悪いことではない。
失敗を恐れて挑戦しなくなることの方が
会社にとってマイナスであるということを
社員に伝えるために作られたということでした。


「失敗してもいいから、挑戦してみなさい」
といくら口で言ったとしても、
失敗することを恐れて、
なかなか挑戦をする人はいないものです。

それは、失敗したら、どうなるのかが見えないため、
不安になるからなのです。

でも、

挑戦する→失敗する→大失敗賞をもらう→再チャレンジ
という図式が頭に入っていると、
仮に上手くいかなかったとしても、
再度チャレンジできるという道が開かれていることが
予め分かっているので、
安心して、挑戦していくことが出来るわけです。


言葉で伝えるだけでなく、『不安』を失くす仕組みを持つことで
モチベーションを継続的に上げていくことができているのです。


この会社は、『大失敗賞』をもらった社員の考案した
キッチンの昇降棚で特許をとることができ、
その分野での国内トップメーカーになるまで
成長されているということでした。





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