Episode 95

実践エピソード95
〜自分でコントロールできる対象のみを扱う〜

コーチング★商店主専門コーチング



「あのスタッフはいつも、お喋りばかりで仕事をしない」
「私がこんなに一生懸命働いているのに、
何でスタッフはついてきてくれないんだろう」
企業のマネージャーさんと話しをすると、
こういう悩みをよく聞かされます。

この手のお話では、

相手をどうにかしたい。
相手をどう変えようか?

ということに話しの焦点が当たっている場合がほとんどです。

最近、お付き合いのある大学教授の論文の中で
某大手菓子メーカーの話しが紹介されていました。

そのメーカーでは、自ら働きかけが可能な対象だけを
コントロールできるものとして捉え、
「製品、プロモーション、取扱店本部との交渉」を
日常業務の活動対象としているとのことでした。

自社の売上を変えようとした場合、メーカーとしては
直接、売場に手を入れて、売上を上げることはできません。

そうした中でそのメーカーは、売上を上げる手段として
自分たちが直接コントロールできるものにだけフォーカスをしていくというスタンスの営業を行なっているのです。

結果的にその企業の業績は、
その業界でダントツの業績を上げています。

先のマネージャーさんたちが、
スタッフの行動を変えたいと考えた場合、
そのスタッフを直接指導して、
「こういう具合に行動を変えなさい」と指示することが多いことでしょう。

でも、たいていの場合、
思ったような結果を出すことはできないのではないでしょうか。

人の行動や感情は、他人がコントロールできない部分なのです。

相手の行動を変えたいのであれば、
相手が行動を変えやすいような環境を作っていくように、
自分自身が行動をとっていかなければなりません。

あなた自身のコントロールがきく対象がどこなのかということを
もう一度確認して、マネジメントを行なっていくことが大切なのです






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