Episode 109

実践エピソード109
〜もしも、過去の自分に出会えたら〜

コーチング★商店主専門コーチング



『キッド』という映画を見ました。

イメージコンサルタントとして売れっ子の主人公の家に
あるとき、突然、8歳の時の自分が迷い込んでくるという
ファンタジーなのですが…

始めのうちは、その事実を受け入れることができずに
イライラしたり、セラピストに相談にいったりと、
精神的に混乱してしまうのですが、
過去の自分と対話をしていく中で、
子供のときに感じていたことや夢、
大事にしていた気持ちなど
すべてを忘れてしまっている自分に
少しずつ、気づくようになっていくのです。

そして、今度は、自分が、30年前の世界に
タイムスリップしてしまうことになるのですが、
そこで、今の自分が形成されていくきっかけになったことを、
目の当たりにしていきます。

そこで、現在の自分のおかれている状態や、
周りにいる人のこと、そして、自分自身のことを
冷静に見つめていく機会を与えられるのです。

人が社会の中で人間として生きていくうえで
忘れてしまいたい過去もあるでしょう。

また、今の自分を形成する上で
忘れていかなければ、ならないこともあるでしょう。

そして、忘れた部分をつくろうために
外見だけを良いイメージに仕立て上げて
今の自分というものを勝手に作り上げてしまっている。

でも、多くのものを忘れていくことで、
本来の自分が持っている素敵な感性や
とっても素晴らしい部分も
失くしていっているのかもしれません。

映画の主人公は過去の自分を見て、
今の自分を形成していることのルーツを
もう一度見つめることができました。

本当に大切なものは何なのか、
本当に必要なものは何なのか、
人として、本来の自分として生きていくには
何が必要なのかに気づくことができるようになったのです。

この映画を見終わって、自分にこう質問してみました。

30年前の自分に、
もし、今、出会えたら、何て言われるだろうか?

私は、この30年に何を忘れてきたのだろうか…と。






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